Thursday, February 16, 2012

Pitavastatin inhibits remnant lipoprotein-induced macrophage foam cell formation through ApoB48 receptor-dependent mechanism.


Arterioscler Thromb Vasc Biol. 2005 Feb;25(2):424-9. Epub 2004 Dec 9.

Pitavastatin inhibits remnant lipoprotein-induced macrophage foam cell formation through ApoB48 receptor-dependent mechanism.

Source

Department of Geriatrics and Vascular Medicine, Graduate School of Medicine, Tokyo Medical and Dental University, Tokyo, Japan.


Fig. 1、 Fig. 4 Fig. 5


東京医科歯科大学の調査結果(平成25年4月4日)
研究不正に関する調査委員会の調査結果について(通知)の一部を抜粋
2.調査委員会による審議と結論  調査委員会は、平成24年3月12日から4回開催し、当該論文の責任著者に2回にわたる再実験の依頼を行い、提出された生データを調査した結果、以下の結論に至りました。
 なお、当該論文の当事者である川上氏はすでに本学を解雇されており、本調査委員会への協力を得られなかったことも併せてご報告いたします。

ア. 雑誌名: Arteriosclerosis, Thrombosis, and Vascular Biology誌 2005,25:424-429
題名: Pitavastatin inhibits remnant lipoprotein-induced macrophage foam cell formation through ApoB48 receptor-dependent mechanism.
調査結果:指摘内容①は、Fig.1左図、Fig.4A左図は同一条件で行われていることより、同じであっても問題がないとの結論に至った。
 また、指摘内容②はFig.1中央図、Fig.5E左図は明らかに違う実験であり、同じ写真の流用が疑われているが、2回にわたる再実験により、そのデータに信憑性を確認した。なお、Fig.5E左図にFig.1左図を使うところを間違えて、Fig.1中央図を使った可能性は否定できないとの結論に至った。
 指摘内容③は、Fig.4A左から2番目の図、Fig.5E中央図は同一条件で行われていることより、同じであっても問題がないとの結論に至った。
 したがって、本論文については確かに同一の図は使われていると疑われるものの、再現性が得られたことにより、得られた結果をもとにFig.1の図をErratumとしてArteriosclerosis, Thrombosis, and Vascular Biology誌の雑誌編集者に図の変更を依頼するように責任著者に指示する。



指摘内容①と③は同一条件であるから同一図でも問題ない結論しているが、これは間違いである。
統計解析をそれぞれの図(データ群)で繰り返すことにより、第一種の過誤(有意差がないのに差があるとしてしまう確率)が増加してしまう。

指摘内容②に関しては実験条件が違うので明らかな画像流用であるが、これはおそらく川上明夫氏の研究不正行為によるものであろう。2回の再現実験の結果、再現性が認められたのでErratumを出すよう指示したという結果は評価できる。川上氏は既に解雇されており調査への協力が得られないで仕方ない。




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